スタードライバー 輝きのタクト


スタードライバー 輝きのタクト完走。



シナリオ書きの間にちょびちょびと見てたんだけど、初稿を提出したのを機に、全話ぶっ通してみました。


いやー、まどかマギカと同時期にやっていたということもあって、いろいろと比較されることも多かったようだけど、どっちも面白かったねぇ。



特に最終回のオチが真逆なのが比較すると面白い。

魔法少女なのにまどかは男の子向けで、銀河美少年なのにスタードライバーは女の子向けって感じ。

あ、視聴者層的には正しいのか。



何がっていえば、「愛する人のために自分を犠牲にする! 死んでも君を守る!」
この発想は男の子的には格好いいわけですよ。



ただ女の子的にいえば
「いやいやいや、残された方は堪りませんがな。そりゃあんたは満足だろうけどさ」と男のエゴを否定するわけで。


自分を犠牲にすべてを救ったまどかと、それを否定するスタードライバー
比べてみるとそんな感じだったのかな、と。
放送が同時期だっただけに面白いね、こういうのは。


やっぱ榎戸さんは少女向きだよなぁ。
つまり14年も昔の話になるんだけど榎戸洋司脚本がウテナで見せた「男のエゴの否定」が、今回も描かれたのかなぁと思ったわけです。


結局、男の子が格好いいと思う自己犠牲は決して望まれていないという、男の子からすると、耐え忍ぶ男の美学を否定されて「じゃあ、どうすりゃよかったのよ」と言いたくなるような、そんな最終回だったので。


スタードライバーでの、自分を犠牲にして地球を守ろうとした男をどうするべきかという選択を、主人公がヒロインに託したっぽい描写が結局答えなのかな、と。


いやー、だけどどちらも面白かった。よかった。
これで心置きなく仕事に戻れるぜ。
GWもお仕事さ!





…いやね、ここ数ヶ月書いているシナリオの主人公が、まさに自己犠牲大好きっぽいというか「誰も不幸にしないために、自分がひとりで抱え込む」って感じのあまりにも男の子思想なんですよ。(※クライアントからの注文です)


ヒロイン的には主人公の自己犠牲だったことを後から聞かされることになるわけで。

…これ、どうやったらみんなを納得させられるんだろうなぁ。